アスベスト除去工事

アスベストとは?

アスベストは『石綿(せきめん、いしわた)』とも呼ばれ、天然に産出する繊維状鉱物の総称です。 耐熱性、断熱性、防音性に優れているため、古くから生活の中でも幅広く利用されてきました。 しかし、一方では空気中に浮遊するアスベスト粉じん(繊維)を、長期間大量に吸入する事によって、 健康に影響(石綿肺、肺がん、悪性中皮種など)を及ぼす事が明らかになってきています。

青石綿 茶石綿 白石綿
青色の比較的長い繊維があります。硬い感じの針状の繊維です。 長く硬い繊維で、感触も繊維束が多い場合には、抵抗のある針状の肌触りを感じます。 クロシドライト、アモサイトとは異なり、柔らかい天然の植物性コットンのような外観があり、肌触りも柔らかい。


アスベストの問題点

アスベスト繊維を吸い込むと、がんやアスベスト肺になります。
アスベストが原因と考えられるがん の一つが最近急増している肺がんです。
もう一つアスベストと関連の深いがんが悪性中皮種です。
これは肺のまわりや、小腸、大腸のまわりを覆っている薄い膜にできるがんです。
非常に進行が早 く、今のところ治療法が知られていない事から、診断から2年以内に亡くなることがほとんどです。

アスベスト繊維を吸い込んでもすぐに病気になるわけではありませんが、潜伏期間が非常に長く、 吸い込んだ量にもよりますがアスベスト肺で8〜25年、肺がんや悪性中皮種で18〜40年の潜伏期 間があります。 どんなに少量のアスベストでもひそかに病巣を広げ、ある日突然自覚症状が現れてくる可能性があるのです。

事実アスベストは非常に身近な発がん物質で、建材をはじめとして約3000種類もの用途に使用さ れています。 非常に細かい繊維で、肉眼では見えず臭いもしないため、アスベスト繊維の測定は非 常に困難です。

色々な病気で亡くなった方の肺を調べると、昭和40年代には肺の中にアスベスト繊維が検出される 人の割合は約52%でしたが、昭和60年前後になると99%の人からアスベスト繊維が検出されています。
アスベストが特に問題になるのはこうした事実があるからなのです。

アスベストに関する規則
 
大気汚染防止法
 
労働安全衛生規則および特定科学物質等障害予防規則
 
廃棄物処理法
 
大気汚染防止法(平成9年)
 
石綿障害予防規則の施工
 
吹きつけアスベスト調査
事前調査

建築管理者、使用者、施工者等関連技術者、行政的な指導者からの情報を元に事前調査 を行い、
診断の要否を確認します。

処理選定

アスベストの確認や劣化の状況を確認し、処理が不要の場合は維持保全計画を策定し、
処理が必要な場合は処理工法を選定します。

施工計画書の作成
処理工事

処理工事を行い、検査・確認後に維持保全計画を策定し、終了します。



アスベスト除去工事
事前準備

・環境測定
・工事計画、要領書を作成し、必要機器、資材を準備調達します。
・作業前清掃

養生作業・準備作業

・底面養生を行い、作業場所内部の足場・ステージなどの脚立、作業台を設置する。
・壁面(天井面)養生を行い、セキュリティーゾーンの組み立て・設置を行います。
・負圧除じん装置、エアレススプレイヤーを設置し設備機器などを養生。
・天井仕上材、下地材の撤去。

除去作業

・粉じん飛散抑制剤の散布、含侵の確認。
・吹付け石綿の除去
・環境策定

石綿の処理

・除去した石綿を袋詰し、一時保管。
・養生面等の清掃。
・残石綿、清掃の検査、除去面への粉じん飛散防止剤の吹付け。

養生撤去 後片付け

・養生シート面への粉じん飛散防止剤の吹付け。
・作業所の換気。
・養生シートの撤去・作業場内足場の解体、場外搬出。
・環境測定

完了

最終清掃の後、施工記録、作業記録をまとめて完了
※除去した石綿は産廃運搬車にて運搬し、特別管理産廃処分場で埋め立てます。


アスベスト除去工事施工実績
大分県光岡小学校 大分県静修小学校
福岡県警小倉武道場 ナフコ中津店
ナフコ今宿店 丸和中原店
北九州市門司温水プール機械室 株式会社ジェイテクト九州営業所
プラザかわのビル 小倉南生涯学習センター

難燃防火処理

木部防炎施工とは

木材や髪の自然な風合いを損なわず、燃えにくくする施工技術です。 素材に最も適した防火薬剤を塗布する事で難燃性を付与します。

 
火災の現状は・・・

日本の消防体制では119番通報があってから10分以内に現場に着き消火活動が可能と いわれています。(全国の95%) しかし、現実では火災発生後10分もすれば建物に火が燃え移り、20〜30分後で全焼して しまいます。 このわずかな時間こそが生死を分ける時間となるわけですが、この木部防炎施工を行う ことで最高燃焼時間を遅らせる効果があります。

火災の現状
 
火災の原因・発生状況

火災の出火原因別に見ると、放火もしくは放火の疑いが22%を占めています。
神社や寺院に限定するとこの割合は約42%にも上ります。
火の管理は言うまでもなく、徹底した自己防衛が必要になってきます。

出火の原因・発生状況
施工手順
施工手順
 
木部防炎施工燃焼実験
木部防炎施工燃焼実験
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